#みねるばメモ

メモです

火星テラフォーミングについて

序文

地学の自由レポートで火星テラフォーミングについてというものがあって、自分は書くつもりはなかったが、周りの人間が書いているのを見ていたら内容を思いついてしまったので書いて出した。割と気に入っているのでここにものせる。


火星テラフォーミングについて

火星のテラフォーミングについては, 他の生徒もレポートに記述しているだろうから, 私は手短にまとめる.

火星に人類が植民するにあたり, 解決すべき大きな問題は主に2つである.

  • 地球と比べ非常に寒い
  • 地球と比べ大気及び酸素が薄い

これらについて, 有名な解決策としては, 極冠を溶かすというものがある. 具体的には, 宇宙空間に設置した巨大な鏡によって太陽光を当てる, 黒い粉を散布し太陽光を吸収させるなどがある.

極冠を溶かすことで, 大気中に二酸化炭素と水蒸気が放出される. すると, 温室効果により気温が上昇し, 植物の生育が可能な環境となり, 植物により酸素が産生され, 居住可能になるというものである.

ただ, この方法は一般的には1000年程度かかると言われている. しかし, これは現在の技術において1000年ということであるから, 技術が自己触媒的に進化してくことを考慮に入れると, 数百年で可能であると予測できる.

また, NHK総合で2014年7月24日に放送された, コズミック フロント 〜発見!驚異の大宇宙〜「火星改造!テラフォーミング最前線」では, NASAエイムズ研究所のクリス・マッケイ博士の火星テラフォーミング計画が紹介されている.

この計画では, 八フッ化プロパン(C3F8)という, 二酸化炭素の2万倍もの温室効果をもつフロンの一種を用いて, 急激に気温を上昇させることができるとしている. 加えて, 最新の生物学では放射線や低温に強く糖や酸素を産生する微生物が研究されていて, これらを繁殖させることにより100年でテラフォーミングが可能であるとしている.

以上より, 火星のテラフォーミングは200年程度で可能であるといえるのではないだろうか. NASAによると, 人類の火星到達が2030年の予定であるから, 2230年には火星植民が可能になると考えることができる.

火星植民, その後

現在の宇宙開発の趨勢から, 火星テラフォーミングは間違いなくNASA主導で行われ, その結果火星はアメリカ領となると考えられる. 現在既に財政に脆弱性を抱えるアメリカにとって, 火星テラフォーミングが莫大な利益を生む事業であるにしろ, その投資は重荷となり, 火星植民者に重税を課すようになるのも必然である.

ここで, 2230年における国際情勢について推察する. 近年, 自動運転技術などソフトウェア技術の急激な発達により, あらゆる産業がIT産業に集約されていく流れとなっている. そのため, 工業偏重でIT産業への転換が遅れている中国・日本・ドイツなどは衰退し, IT産業に強みのあるアメリカ・インド・東欧・ロシアが台頭していると予測する.

このうち, ロシアはウクライナ紛争など西への拡張意欲を見せていることから, 東欧を統合し, 宇宙産業の強さもあって未だにアメリカに対抗しうる勢力として存在していると考えられる.

つまり, アメリカが火星植民地に重税を課し, 火星植民地がアメリカに反乱を起こすなら, その裏にはロシアの支援があると考えるのが当然である.

惑星間戦争

火星独立戦争NATO(北大西洋条約機構)軍 vs CSTO(集団安全保障条約機構)軍 + 火星軍 という構図で戦われることとなる, そのため, 戦線は宇宙空間と地上に二分される.

まず, 宇宙空間における戦闘について考えていく.

宇宙空間では, 大気のような遮蔽物が存在しないため, レーザー兵器・ビーム兵器などが非常に有効である. これらの兵器は, 射程がほぼ無限かつ回避不可能であることから味方の観測範囲に敵が入った瞬間に間接射撃により撃破することが可能になる. そのため, 偵察機の数と観測性能, それらのデータを瞬時にリンクするシステムなどが勝敗を分ける. これは, アメリカ軍が現在採用しているC4Iというコンセプトに酷似しており, この戦いではアメリカに分があると考える.

その後, レーザー兵器に対抗して, 重金属炸裂弾により重金属雲を生成し, それによりレーザーを減衰させる技術が開発される. 特に, 重金属雲がとどまりやすい惑星周辺においては効果を発揮し, 火星軍はアメリカ軍に対し対抗手段を得ることになるが, 以後はレーザーの出力と重金属弾の性能のいたちごっことなる.

また, 戦争には通信・補給がつきものであるが, かつてないスケールでの通信・補給が行われ, 太陽系中におびただしい数の中継基地が建設される.

ヨーロッパ戦線

地球戦線において, 言うまでもないが, 海軍力においてはアメリカ軍とロシア軍に圧倒的な差があり, 制海権は完全にアメリカが握る.

レーザー兵器は地上戦にも転用され, 互いのレーザー兵器によりミサイル・航空機をすべて撃ち落とすことが可能になり, 彼我の航空戦力は完全に無力化される. これは, 陸軍の弱さを空軍力で補ってきたアメリカにとっては致命的なことである. 2017年現在, 陸軍力のみの比較では兵員・戦車保有数ともにロシア軍がアメリカ軍を圧倒している. 1950年代のNATOの対ソ防衛計画では, ヨーロッパは放棄しピレネー山脈まで撤退する計画であったが, 航空戦力が無力化されることを考えると, これより厳しい戦いを強いられるといっても過言ではない.

以上より, 火星独立戦争と同時に進行するアメリカ=ロシア戦争では, ヨーロッパ戦線においてアメリカ軍が大敗を喫し, ピレネー山脈まで撤退を余儀なくされると予想する.

まとめ

火星軍の重金属雲による遅滞戦術に手こずり, ヨーロッパ戦線での反攻のめども立たず, 次第にアメリカ国内では厭戦気分が蔓延していくこととなる.

世論に後押しされ, 講和条約が結ばれるが, その講和条約でアメリカは火星の独立を承認することとなる.

ここに火星共和国の独立が達成されたのである.

追記

極冠をすべて溶かすと, アフリカ大陸程度の広さの陸地が残る. 現在の地球の人口密度から考えると50億人程度なら居住可能な面積である.

火星では巨大鉱床が次々見つかり, 資源輸出により驚異的な勢いで発展してゆく. 2280年にはGDPでアメリカを抜き, 名実ともに太陽系の盟主となるのであった.

  • 2030年 人類到達
  • 2230年 植民開始
  • 2241年 共和国独立宣言・独立戦争勃発
  • 2250年 終戦・独立承認
  • 2265年 月を併合
  • 2279年 水星に植民
  • 2302年 金星に植民
  • 2307年 木星に植民
  • 2313年 火星帝国に改称